スペイン・ガリシア州-ケルトの時代を思わせる原風景

「グリーン・スペイン」(España Verde)という名前で呼ばれる北スペイン。まるで、アイルランドかスコットランドのような緑の大地が広がり、紀元前からこの辺りに住んでいたというケルト民族の時代を思い起こさせます。

イベリア半島最西端に位置するガリシア州から東に向かって、アストゥリアス州、カンタブリア州、バスク州の4つの州がこの名前で呼ばれ、スローガンとして観光キャンペーンに使用されています。年間を通して降雨量が多いため、一般的な「灼熱の太陽の国スペイン」とは、全く異なった地域です。

音楽も、フラメンコやセビジャーナスは、これらの地域では聴かれず、ガリシアやアストゥリアスでは、「ガイタ」と呼ばれるバグパイプに似た楽器が演奏されます。

ガリシア州は、北をカンタブリア海、西を大西洋に囲まれていますが、内陸部には起伏の多い緑の大地が広がります。

Ribeira Sacra(聖なる渓谷)と呼ばれる谷に広がるワイナリー。撮影:塩澤 恵2010

「聖なる渓谷」という意味のリベイラ・サクラ (Ribeira Sacra) と呼ばれる壮大な渓谷一帯に、2千年前の古代ローマ時代から存在したというワイン畑が延々と続きます。現在でも、ワイン棚は、基本的にローマ時代と同じ手作業で作られるそうです。この渓谷は、日照条件が、メンシア(Mencia)という赤ワイン用のブドウに適しており、大小50以上ものワイナリーがあります。

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